✅ 結論:虹には複数の種類がある!
虹は、主虹だけではなく、副虹や霧虹、環水平アークなど、条件によって多彩な形や見え方をする自然現象です。それぞれの虹の違いを知ることで、空を見上げる楽しみが一段と広がります。
虹の仕組みを簡単におさらい
虹は、空気中の水滴に太陽の光が差し込み、屈折・反射・再屈折を経て分光されることで生じる現象です。
詳しくは、以下の記事で虹ができる仕組みを図解付きで解説しています。
👉虹の仕組みがまるわかり!光の屈折と反射が生む自然のアート
主虹(しゅこう)とは?|最も一般的な虹

特徴
- 見慣れた、鮮やかな7色のアーチ
- 色の順番は外側が赤、内側が紫
- 太陽の反対側にできる
発生条件
- 太陽が低い位置にある朝方や夕方
- 背中側から太陽が当たり、正面に雨が降っているとき
副虹(ふくこう)とは?|主虹の外側に現れる薄い虹

特徴
- 主虹の外側にうっすらと現れる
- 色の順番が主虹と逆(外側が紫、内側が赤)
- 光が2回反射して生じるため、主虹よりも暗く見える
ワンポイント
副虹は肉眼で確認しづらいため、注意深く空を観察すると見つかることがあります。
詳しくは、以下の記事で虹ができる仕組みを解説しています。
👉 🌈ダブルレインボー(二重虹)とは?見える仕組みと縁起の意味をやさしく解説
霧虹(きりにじ・フォグボウ)とは?|色のない白い虹
特徴
- 色がほとんどなく、白っぽいアーチ状
- 非常に細かい水滴によって光が散乱しやすいため、色が分かれない
- 朝の霧の中や、海辺、山間部で出現することが多い
別名
「白虹(はっこう)」や「幽霊虹」と呼ばれることもあります。
環水平アーク|虹なのに横向き?

特徴
- 太陽の下側に水平に伸びるように見える「逆さ虹」
- 実は虹ではなく、大気光学現象の一種
- 彩雲と並ぶ珍しい現象
発生条件
- 太陽が高く、薄い巻雲がある時
- 太陽光が氷晶に入射し、分光されることで発生
月虹(げっこう)|月明かりで現れる幻想的な虹

特徴
- 月の光によって夜間に現れる虹
- 人間の目ではほぼ白く見えるが、長時間露光のカメラでは7色が見える
見える条件
- 満月に近く、空気が澄んでいて、月の反対側に雨が降っているとき
幻日(げんじつ)・彩雲|虹に似た現象
幻日
- 太陽の左右に現れる光の点。虹のように見えることもあるが、光の屈折によるもの

彩雲
- 雲が虹色に輝く現象で、太陽の近くで見えることが多い

虹の見え方は角度と光の反射数で決まる
虹の種類が異なるのは、太陽の高さや観測位置、水滴の大きさ、反射回数によるものです。
たとえば、副虹では光が2回反射されるため、主虹と色の順番が逆になります。
自然現象としての虹の魅力
虹は、気象や光学の知識と関わる不思議な現象です。知識があることで、ただの「きれいな現象」ではなく、「どの種類か? どんな条件で見られるのか?」という視点を持って空を見ることができます。
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まとめ:虹は自然のバリエーション豊かなアート
虹は、単なるひとつの現象ではなく、多様な条件によって様々な種類が現れる自然の芸術です。
空を見上げる際は、「これはどの種類の虹かな?」と目を凝らしてみてください。
もっと虹について知りたい方は、ぜひ関連リンクから他の記事もチェックしてみてくださいね!
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