✅ 結論:虹は本来「円形」!地上からは半分だけが見えているだけ
虹は実は完全な円形。私たちは地上から見ているため、地面に遮られ半円にしか見えないのです。
この現象は、光の「屈折・反射・分散」という自然現象によって起きています。
虹はなぜ見えるのか?実は円形に広がっている
虹の仕組みは非常にシンプルです。太陽光が空気中の水滴に入ると、内部で反射し、再び外へ出るときに色ごとに角度を変えて散らばるため、円状に広がる色の帯ができるのです。
この仕組みの詳細については、こちらの記事で図解付きで解説しています。
👉 虹の仕組みがまるわかり!光の屈折と反射が生む自然のアート
虹が「円形」に見える理由とは?

虹は、太陽の光が水滴の中で屈折し、反射し、再び屈折して出てくることでできます。
ここで重要なのが、「目に届く光の角度」です。
虹が見えるのは、観測者の目から見て、太陽と反対側にある空の42度の円周上です。
つまり:
- 太陽の光が後ろから差し込む
- 観測者の目に届く光は、すべて42度の角度で反射されたもの
- その結果、円形の虹ができる
ただし、地上からは地面に遮られて下半分が見えないため、半円のように見えるのです。
✈️ 虹の全円が見られるシーンとは?
普段は地面のせいで半円にしか見えない虹ですが、**ある条件下では完全な「円形の虹」**を見ることができます。
1. 飛行機に乗っているとき
空の上、特に雲の上に自分の影が落ちる状態になると、虹の全体が見えることがあります。
これは「ブロッケン現象」と呼ばれ、自分の影の周りに虹が円状に出現する珍しい現象です。

2. 山の上や高台
周囲に遮るものがない高所から見ると、地平線の下の部分まで見渡せるため、より完全な円に近い虹が観測できることがあります。
🌈 二重虹とは?色の順番が逆になる理由
虹が2本現れる現象を「二重虹(副虹)」と言います。
- 主虹:内側にあり、色の順番は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」
- 副虹:外側に現れ、色の順番が逆になる(紫が外側)

仕組みの違い:
- 主虹は、水滴内部で1回反射された光でできる
- 副虹は、2回反射された光でできるため、反射が多く光が拡散しやすく、色が薄くなる
また、副虹は**主虹よりも10度ほど高い位置(約50〜53度)**に現れます。
📸 実は虹には種類がある?代表的な虹3選
1. 全円虹(フルレインボー)
- 高所や飛行機から見える完全な円の虹
- 観測できる機会は非常にレア
2. 副虹(二重虹)
- 色の順番が逆
- 明るさは主虹よりも弱く、見える頻度も低い
3. 霧虹(フォグボウ)
- 小さな水滴でできる白っぽい虹
- 色がほとんど見えないのが特徴
💡まとめ:虹は本来円形!自然現象の奥深さを知ろう
- 虹は太陽光の屈折・反射・分散でできる円形の光の現象
- 地上からは半円にしか見えないが、実際には円形
- 高い場所では完全な円が見えることもある
- 二重虹やフォグボウなどの特殊な虹も存在する
虹は、知れば知るほど奥深く、美しい自然現象です。
見かけたときは、その背景にある仕組みにもぜひ思いを馳せてみてください。
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